オルカンに採用されている日本の銘柄の調べ方
日本株に投資したいけど何に投資すればよいのか?決めかねている人向けの参考になれば幸いです。
このページでは、大人気の投資信託「オルカン」に含まれている日本株の銘柄を調べる方法を紹介しています。
さらに、「オルカン」に含まれる日本株の比率や、そもそもどうやって銘柄を選定しているのか?について「オルカン」もとになる指標「MSCI ACWI」(オールカントリー・ワールドインデックス)の資料から抜粋して記載しています。
オルカンに採用されている日本の銘柄は
単刀直入に、以下のページから辿ります。
https://www.msci.com/constituents
「オルカン」の指数を作成しているMSCIの構成銘柄を表示することができるページです。
ESMAが要求する開示のための追加利用規約
上記ページにアクセスすると英語で記述されたページが表れて、一番下には何やら許諾が必要な感じになっています。

ページ冒頭は、以下のようなことが書かれています。
本追加利用規約は、本ウェブサイト上のインデックス・データおよび関連情報・資料(以下、「インデックス・データ」)へのアクセスまたは利用について規定するものです。 本ウェブサイトおよびインデックス・データへの初回およびその後のアクセスおよび使用は、本追加利用規約に従うものとします。
規約の概略は以下の通りですが、各自翻訳アプリなどを活用し、理解したうえでの利用をお勧めします。
利用者は、インデックス・データをウェブサイトによって提示されている形式でのみ閲覧することが許可されています。 利用者は、インデックスデータの利用が利用者自身の責任で行われることを理解し、了承し、同意するものとします。 利用者は、インデックスデータが「現状のまま」提供されること、およびMSCIがインデックスデータの正確性、完全性、非侵害性、独創性、適時性、その他いかなる特性も保証しないことを理解し、了承し、同意するものとします。
MSCI JAPAN指標を探す方法
許諾「Accept]を押すと以下のようなページが現れます。

少し下の方に「Get constituents」のボタンがあり、左に「Select an index Name:」とあります。

この欄の「」を押して、「JAPAN」を探して選択します。
そして、「Get constituents」のボタンを押すと構成銘柄の一覧とWeight(比率)が表示されます。

ここの情報は入れ替え実施の2か月後に更新されるようです。最新を知りたければ別のツールで…とのことです。
The information on this page is delayed data (the data is updated approximately 2 months after the latest QIR effective date). Clients who subscribe to daily index constituents data can view the latest data in the Index Monitor tool (opens in a new tab).
このページの情報は遅延データです(データは最新のQIR発効日から約2か月後に更新されます)。日次インデックス構成データをサブスクライブしているクライアントは、インデックスモニターツール(新しいタブで開きます)
QIR(クォータリー・インデックス・レビュー)とは、銘柄入れ替えを含む、様々な見直しのことです。年4回、2月、5月、8月、11月に実施されます。
直近は、2025/2/28に実施されています。
銘柄一覧
銘柄は、191銘柄で大型株+中型株を中心に時価総額の85%をカバーしています。(2025/1/31時点)
The MSCI Japan Index is designed to measure the performance of the large and mid cap segments of the Japanese market. With 191 constituents, the index covers approximately 85% of the free float-adjusted market capitalization in Japan.
MSCIジャパン・インデックスは、日本市場の大型および中型株セグメントのパフォーマンスを測定するために設計されています。構成銘柄数は191の構成銘柄で、日本の浮動株調整後時価総額の約85%をカバーしている。
MSCI Japan Index (JPY)ファクトシートから抜粋
ここで全一覧を記載することは規約違反となるので、各自でゲットしてください。
オルカンに含まれている日本株の比率
現在の日本株の比率
現在の日本株の比率は、以下のサイトで確認することができます。

比率の決まり方
では、どのように比率を決めているのか?
投資対象になるには大きな前提が2つあります。
- 投資対象国: 先進国23カ国と新興国24カ国の計47カ国
- 投資対象銘柄: 上記の国に上場する銘柄で浮動株調整時価総額上位85%に含まれる
対象国一覧

国ごとに時価総額を集計
対象銘柄の時価総額合計を国別に集計します。
そうすると国ごとの比率が出てきます。

アメリカと日本、各々の国の時価総額上位85%の企業(銘柄)の合計を比較したら、14倍の差なんですね。
MSCIはどのように銘柄選定をしているのか
すでにお察しかと思いますが、
銘柄選択の基準は、「浮動株調整時価総額上位85%」となっています。
各市場のサイズ・セグメントの決定
各市場について、大・中・小型株指数が算出されており、さらにスタンダード指数(大・中型株対象)やInvestable Markets Index(IMI:大・中・小型株すべてを対象)が算出されている。
・IMI(大型+中型+小型)は浮動株調整時価総額上位99%
・スタンダード指数(大型+中型)は浮動株調整時価総額上位85%
・大型株指数は浮動株調整時価総額上位70%
・中型株指数はスタンダード指数と大型株指数の差
・小型株指数はIMIとスタンダード指数の差グローバルで分散された一貫性のある規模別指数とするために、各市場におけるサイズ・セグメントは、以下の2つのバランスをとる必要がある。
MSCI指数ハンドブックから抜粋
− 国の規模等に関わらず、時価総額の絶対規模に忠実。
− 当該国内における規模分類に忠実。
オルカンに用いられている「MSCI JAPAN指数」は、上記のスタンダード指数となっており、日本株における「浮動株調整時価総額上位85%」が対象です。
なお、現在の日本株の時価総額ランキングは以下のサイトで確認することができます。

まとめ
- オルカンには、日本株の浮動株調整時価総額における上位85%の銘柄 が含まれています。
- 日本の場合、概ね上位200銘柄で全時価総額の85%を占めます。
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