買い続けるか判断するには総口数の推移を見よう

筆者は、eMAXIS Slim米国株(S&P500)を毎月、積立購入しています。
このまま積立を続けても良いか判断する材料の一つに「買われ続けている」かどうかがあります。
景気後退局面では、総資産額が減り続けていても実際には買われてたりします。
これを見極めるには、「総口数」を調べる必要があるんです。
総口数は、純資産総額÷基準価額で計算できます。
eMAXIS Slimで比較してみる
eMAXIS Slimシリーズで最も総資産額が大きいのは、米国株(S&P500)です。
他には、
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
- eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)
などがあります。
これらの現在(2023/9/8時点)の総資産額、総口数をまとめてみました。
シリーズ名 | 純資産総額(億円) | 総口数(億口) |
---|---|---|
米国株(S&P500) | 26,016 | 11,153 |
オールカントリー | 14,385 | 7,169 |
先進国 | 5,346 | 2,220 |
オールカントリー (日本除く) | 3,081 | 1,524 |
8資産均等型 | 2,200 | 1,479 |
新興国 | 1,216 | 891 |
TOPIX | 888 | 506 |
日経平均 | 370 | 241 |
純資産総額を見ると、米国株(S&P500)は2兆6000億円を超えました。
オールカントリーも1兆円を超えて、1.5兆円に迫る勢いです。
総口数の推移を比較
では、総口数の推移を見てみましょう。
米国株(S&P500)

直近2年で3倍の口数になっており、勢いは衰えていない様子です。
オールカントリー

直近2年でおよそ4倍の口数になっており、勢いは米国株以上です。
投資先の6割が米国です。新興国はおよそ10%です。

先進国

主に米国、欧州、オセアニアを対象にした投資信託です。

直近2年でおよそ1.6倍の口数になっており、こちらも上昇中です。
オールカントリー(日本除く)

オールカントリー同様、順調に伸ばしています。
直近2年でおよそ3倍になりました。
8資産均等型

8種の投資先を均等にリバランスしながら運用される投資信託です。

直近2年で口数1.7倍を実現しています。
新興国

順調に上昇を続けています。
直近2年で口数を1.6倍に増やしました。
「中国+台湾」で投資先のおよそ5割を占めます。

TOPIX

口数はオールカントリーの14分の1ですが、こちらも上昇しています。
直近2年で口数1.8倍を実現しました。
日経平均

TOPIXに比べて総口数は半分以下です。
総口数が少ないため、上げ下げが激しいように見えます。
直近2年で口数2.2倍を実現しました。
まとめ
- 買い続けるか否かは、「総口数」の増減が判断目安の一つになります。
- eMAXIS Slimは、株価の上昇や下落に関係なく安定して総口数を伸ばしています。
- 「8資産均等型」以外は、株式へ投資する投資信託です。
こうしてみると、「日本に投資」一辺倒から徐々に「米国、もしくは全世界に投資」へシフトしつつあることを実感できます。
おススメ書籍
インデックス投資以外は、「敗者のゲーム」であることを実例を挙げて説いています。