ビックマック指数の時系列データー収集方法
インフレや物価の違いを表している指数として人気なのが、各国のビックマック価格を比較したビックマック指数です。
ビックマックの価格一つを取り上げて世界各国の物価を推し量ろうとすることは、甚だ偏りすぎと思います。
しかし、普段購入しつつ食べているモノの価格の差は、肌感覚で直接的に伝わります。
そんな人気のあるビックマック指数の時系列データーを収集できるサイトを紹介します。
ビックマック指数の過去データーを収集できるサイト
過去データーをダウンロードできるサイトは…
The economistの「The Big Mac index」です。
ページ下段の「get the data」から入手可能です。

ビックマック指数とは
ビッグマック指数とは、1986年にThe Economist誌が考案したもので、通貨が「適正」な水準にあるかどうかを軽快に判断するための指標である。この指標は購買力平価(PPP)理論に基づいており、長期的には為替レートは2つの国の同一の商品とサービスのバスケット(この場合はハンバーガー)の価格を等しくするようなレートに向かって動くべきだという考え方である。
バーガーノミクスは決して通貨のズレを正確に測るものではなく、為替レート理論をより分かりやすくするためのツールに過ぎない。しかし、ビッグマック指数は世界標準となり、いくつかの経済の教科書に掲載され、何十もの学術研究の対象にもなっている。ファストフードをもっと真剣に食べたい人のために、私たちはグルメバージョンの指数も算出している。
The Big Mac index 冒頭文を日本語翻訳
少し前になりますが、各国のビックマック指数を比較した記事です。
※厳密に物価を比較するには、実際の通貨レートでなく実効為替レートを用いたり、消費税等の税制を加味したり、チップの有無などを考慮する必要があると思いますが、面倒なのでやってません。
日本の位置(物価)はどのくらい(安い)?

「The Big Mac index」にあるグラフを一覧にし、見やすくしました。
2022年7月に公表されたデーターです。
アメリカを基準(0%に)しています。
上の方が安くて、下に行くほど高くなります。
日本は-45.1%ですので、アメリカ人からはビックマックが4.5割引に見えます。
お隣の韓国は-32.0%です。
韓国人が日本に来ると、(1-0.451)/(1-0.320)≒ 0.8 となり
およそ、2割引きに感じると思います。
同様に、スイスからみると58%割引に感じるでしょう。
ここで気を付けたいことがあります。
ビックマックを効率的に製造し販売すると原価が下がり、売価も下がります。
多くの従業員を使っていれば原価が上がり、どうしても売価は上がります。
つまりビックマック指数だけを見て、日本は安い国になったと結論付けてはいけません。
だからと言って「安くなんかなってない!」とも言えませんけど。
おススメな書籍
物価と株価の関連についても書かれています。お勧めです。