日本のGDPの推移をグラフにしてみた
筆者は、米国(S&P500インデックス・ファンド)に投資する傍ら、日本(TOPIX連動のインデックスファンド)にも投資しています。(全体の10%程度)
近年、日本の物価上昇が2%以上を保つようになり、これに伴う形で名目GDPも上昇するのかグラフにして推移を見続けることにしました。日本も米国に負けないほどの成長を成し遂げてほしいですね。
GDPとは
OANDA証券から引用
- GDPは「Gross Domestic Product」の略で、日本語では「国内総生産」といいます。
- GDPの意味は「国内で一定期間に生み出された付加価値(金額)の総額」です。
- GDPは「国内」で計算されるため、海外で生み出された商品やサービスの付加価値は含みません。
- 付加価値とは、商品やサービスの価格から、原材料・光熱燃料などのコスト(中間投入額)を差し引いた値です。
- GDPは国の経済力を測る基準であり、その国の経済規模や景気の良し悪しを表す指標となります。
筆者は、GDPを「答えあわせ」として見ています。過去との比較で「経済規模が成長したのか?」を見ており、今後どうなるかを読み解く指標としては見ていません。
直近のGDP発表の結果
日本のGDP(速報値)は年4回発表されます。
- 第1四半期(1月〜3月):5月中旬
- 第2四半期(4月〜6月):8月中旬
- 第3四半期(7月〜9月):11月中旬
- 第4四半期(10月〜12月):翌年2月中旬
日本のGDPの公表元は、内閣府です。
2月17日に「2024年10~12月期四半期別GDP速報」が公表されました。
GDP速報(年率換算) | 結果 |
---|---|
日本名目GDP(速報値) | 5.1% |
日本実質GDP(速報値) | 2.8% |
今回の数値自体は良い結果が示されました。
しかし、前期に比べて輸入の大幅な減少があり、相対的に成長したかのように見えるとの指摘通り、内需の弱さが垣間見れる(寄与度-0.1%)結果となっている。


ポイント解説
内閣府が取りまとめた「ポイント解説」が同時に公表されます。
[1]GDP成長率
ポイント解説から引用
2024 年 10-12 月期のGDP成長率(季節調整済前期比)は、1次速報値において、実質は 0.7%(年率 2.8%)と3四半期連続のプラス成長となった。名目は 1.3%(年率 5.1%)となった。
[2]GDPの内外需別の寄与度
実質GDP成長率(季節調整済前期比)に対する内外需別の寄与度を見ると、国内需要(内需)は▲0.1%と3四半期ぶりのマイナス寄与となった。
財貨・サービスの純輸出(外需)は 0.7%と5四半期ぶりのプラス寄与となった。
[3]需要項目別の動向
(1)民間需要の動向
民間最終消費支出については、実質 0.1%増と3四半期連続の増加となった。
飲料等が減少に寄与した一方で、白物家電や宿泊等が増加に寄与したとみられる。
民間住宅については、実質 0.1%増と3四半期連続の増加となった。
民間企業設備については、実質 0.5%増と2四半期ぶりの増加となった。
供給側推計の基礎となる総固定資本形成の動きを見ると、半導体製造装置等への支出が増加したとみられる。
民間在庫変動のGDP寄与度については、実質▲0.2%となった。実質の在庫残高が 2024 年7-9月期から 10-12 月期にかけて増加幅を縮小したことから(2024 年7-9月期 1.3 兆円、10-12 月期 0.2 兆円)、その変化分(▲1.1 兆円)がGDP成長率に対してマイナスに寄与した。
(2)公的需要の動向
政府最終消費支出については、実質 0.3%増と4四半期連続の増加となった。
医療費等が増加に寄与したとみられる。
公的固定資本形成については、実質▲0.3%と2四半期連続の減少となった。
公的在庫変動のGDP寄与度は、実質▲0.0%となった。
(3)輸出入の動向
財貨・サービスの輸出については、実質 1.1%増と3四半期連続の増加となった。石油製品や研究開発サービス等が増加に寄与したとみられる。
財貨・サービスの輸入については、実質▲2.1%と3四半期ぶりの減少となった。医薬品や電子部品等が減少に寄与したとみられる。
GDPの推移
1994年以降の名目GDPの推移をグラフ化しました。

1994年以降の実質GDPの推移をグラフ化しました。

何れも前期比(年率)の推移です。
今後のGDP発表日について
今後の発表日時は以下の通りです。
2025年1Q:2025/5/16
午前8時50分
参照先:https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/kouhyou/kouhyou_top.html
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