eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を買う理由
日本で数多く販売されている投資信託の中から、なぜ「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を選んで、買い続けているのか、筆者なりの考えをまとめて見ました。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を買う理由
筆者が、投資をする場合に重視しているポイントは以下の通りです。
- 手数料が無料。もしくは最安。
- 成長が見込める投資先。
- 手間がかからない。
- ほったらかしに出来る。
- 長期で運用ができる。
特に以下のことを重視しています。
- 手数料が最安。
- 人口が増加している。
- 新しい価値が生み出されている。
- 投資先を分散できる。
- 日本円で購入できる。
- 日本語で投資先の情報が得られる。
- 新NISAの積立購入が可能。
- 繰上償還の恐れが無い。
その結果、手数料が最安で、分散投資されていて、成長が見込める米国への投資が日本円で買え、日本語で情報が得られる「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を選ぶことになりました。
手数料が無料、もしくは最安
投資信託の手数料は近年、劇的に下がりました。手間をかけることで手数料を安くするのは過去の事となっています。よって、筆者は投資先が分散されている投資信託を使って投資しています。
以前は、さまざまな株の銘柄をたくさん買うことで投資先を分散させていました。この方法では株を購入する度に手数料がかかり、得た配当を再投資する時にも手数料がかかります。そして購入の度に手続きが必要で、投資する金額で何株買えるか計算しなくてはなりませんでした。手数料も手間もかかるため長期投資には不向きな方法と考えています。
手数料の種類と選定の目安
下の表は、投資信託を購入してから売却までに支払うコスト(税金と手数料)の一覧です。
投資信託の選定は、これらのコストを調べ、「選定時の目安」を満たしているか調べています。
項目 | 選定時の目安 | 支払頻度 |
---|---|---|
販売手数料 | 無料 | 購入時のみ |
信託報酬 | 0.2%以下(年率) | 毎日 (日割り) |
信託財産留保額 | 無料 | 売却時のみ |
税金 | 譲渡益の20.315% (NISAなら0%) | 売却後 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、販売手数料と信託財産留保額が無料で、信託報酬は0.1%以下です。
販売手数料
今は「ノーロード」と呼ばれる買う時の手数料が無料なものが増えてます。
今後の利益を最大にするためにも「無料」にこだわっています。
信託報酬
信託報酬は日々算出される基準価格にあらかじめ設定されている年率を掛けて、365日で割ります。
その値を保有口数を掛けた額を平日、土日、祝日問わず毎日支払います。当然、年率の低い方を選ぶのが良い選択です。
信託報酬額 (日割り額) | 信託報酬 | 基準価格 | 保有口数 |
---|---|---|---|
A% 年率 | B円 1万口当たりの額 | C口 |
「支払う手数料の安さ」で運用益は左右されます。
毎日支払う手数料なので一番こだわるべきは、信託報酬であると筆者は考えています。仮に年間の平均保有資産額が1,000万円だとすると、手数料は 0.1%で年1万円です。1%くらい要求されるファンドなら10万円もの手数料がかかることになります。この差は、ちょっとした旅行に行けるくらいの金額です。
銘柄 | 信託報酬 | 信託報酬額(年間) |
---|---|---|
三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.05775% | 5,775円 |
三菱UFJ-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372% | 9,372円 |
SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938% | 9,380円 |
SBI-SBI 日本株4.3ブル | 0.968% | 96,800円 |
大和-iFreeNEXT FANG+インデックス | 0.7755% | 77,550円 |
そして、仮に10年の間、この状態(平均保有資産額1,000万円)で推移したとすると表の信託報酬額の10倍のお金を支払うことになります。年0.1%と年1.0%の差は、10年で90万円の差になります。
信託財産留保額
信託財産留保額とは、売却時に支払う手数料です。投資信託は本来、頻繁に売買するようには設計されておらず、誰かが売却すると残った保有している人に負担がかかることになっています。それは良くないということで、売却した人にも負担してもらおうという仕組みが「信託財産留保額」です。
しかし最近では、この信託財産留保額が無料という投資信託も増えています。
税金
譲渡益が出た場合は、譲渡益額の20%余りを支払う義務があります。これは、新NISAを活用すると回避できます。(投資金額1,800万円まで)とても良い制度ですので筆者は全力で活用しています。
成長が見込める投資先とは
正直、これが解れば投資は簡単なのでしょう。
筆者は「世界経済に対し最も影響力があり150年を通して右肩上がり」と言う点で、米国株が最も成長が見込めると信じています。人口が増え続けており、新しい企業が生まれる環境が整っている点が強みです。日本は残念ではありますが、人口減少、企業の淘汰が進まず新陳代謝が悪いように見えます。中国も同様に人口減少、企業の淘汰が進んでいない状況があります。欧州もしかりです。
手間暇がかからず、ほったらかしに出来る
筆者の投資先はS&P500指数に連動する「日本の投資信託」です。日本の証券会社が販売していますが、間接的に米国株に投資していることになります。
そして、
- 目論見書、レポートの翻訳が不要。
- 新NISAで積み立て購入が可能。
- 外国通貨(ドル)に両替が不要。
と言うところが気に入っています。
目論見書、レポートの翻訳が不要
書類やレポートが日本語で書かれていることは筆者にとってとても大事です。投資信託の内訳、構成比率等の資料を英語で読むなど想像したくもありません。
新NISAで積み立て購入が可能
新NISAで積み立てが設定でき、一度手続きを行えば後は、ほったらかしに出来るファンドがお気に入りです。新NISAなら利益が出た場合でも税金はかかりません。外国株や外国の投資信託は新NISAを活用できません。
外国通貨(ドル)に両替が不要
外国の株やETFを購入しようとすると米ドルやユーロ等の外国通貨が必要になります。円から外国通貨に両替するときには手数料がかかり、儲けが減る原因になります。FXを利用すると低コストで両替可能なようですが100万円以上の一括両替だったりとハードル高めです。
投資信託の純資産総額を確認
投資信託の純資産の大きさはわりと重要です。純資産が多ければ販売元は儲かるわけで、そうなれば繰上償還(途中で販売を止めて返金される事)の可能性が低くなります。長期にわたって安定した投資するためには繰上償還されない投資信託が必要になります。
筆者は50憶円以上を判断の目安にしています。手数料が安い投資信託が新たに販売されても、すぐに乗り換えしないのは、繰上償還される恐れがあるからです。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は4兆円を超えていますので繰上償還の恐れは無いでしょう。
まとめ
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を購入する理由は以下の通りです。
- 手数料を最小限に抑えられる。
- 米国株に分散投資できる。
- 日本の証券会社から購入できる。
- 新NISAで積み立てできる。
- 純資産総額が50憶円を超えている。
eMAXIS Slim投資信託の購入の手順は以下の記事が参考になります。
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