投資を始めたけど損していて気分が晴れない人へ

相場の下落がいつ終わるのか
投資を始めて少し利益が出たあと、相場の下落に見舞われて利益が飛んで損が増えているとき、いつになったら相場が好転して利益が出るようになるか知りたくなります。
このことをネット検索などでどんなに調べても納得のいく答えは得られないでしょう。

なぜなら、答えを知っている人は誰もいないからです。
では、この投資の不安を払しょくするためにはどうすればよいでしょうか。
投資したことをいったん忘れる
投資したことを忘れる努力をしましょう。
ついつい、気になって証券会社にログインして残額を確認したくなりますが、やめましょう。
自動積み立てをしている人は、その設定のまま放置しつつ、投資以外のことを考えるようにします。
本業に集中して稼ぎまくる

本業、もしくは副業に集中して損失を上回る金額を稼ぐ思いを強くします。
労働で稼ぐことに集中し、投資のことを忘れましょう。
本業がない人は、これを機に何かを始めてはどうでしょうか。
相場下落時に始めてはいけないこと
ほかの投資先を物色し始めること
ここでは、長期(15年以上)のインデックス投資を行っていることを前提としています。
インデックス投資の成績が振るわないからと言って、金、石油、暗号通貨への投資を始めることはやめましょう。
時勢的に石油や金は好調となる可能性がありますが、付け焼刃で始めるとやけどをする可能性があります。
暗号通貨の将来性については全くの未知数(上がるか下がるかわからない)ですので、不安が増幅すること間違いなしです。やめましょう。
高配当株やレバレッジをかけた商品の購入
インデックス投資のうち、高配当株やレバレッジをかけた商品は値動きが大きくなる傾向があり、不安を増幅させる恐れがあります。
ほったらかし運用だとあまりにも暇で投資している感じがしないため、手を出したくなりますが、やめておいたほうが良いです。

百歩譲って、ギャンブル(0円になっても良い)と割り切って始めるなら良いですが、のめり込んで投資額が大きくならないよう気を付けましょう。
信用取引はもっての外
とある銀行サイトのアドバイスで下落相場で損失が増えた時には、信用取引(お金を借りて株を取引きすること)を勧めていたりします。私見ですが論外ですね。絶対やってはいけません。
また、他のサイトでは空売りやベア型のETFの購入を勧めています。これらは株価が下がると儲かる商品です。いつ株価が反転上昇するかわからないのに購入することは不安要因を増やすことにほかなりません。
それでもダメなら投資額を減らす
忘れようにもまぶたの裏に焼き付いたかのように投資のことが気になる場合、投資額が大き過ぎる可能性が高いです。
本来、下落時の売却はできるだけ避けたほうが良いのですが鬱などの病気になる可能性もありますので売却することをお勧めます。

売却は、一気に行わずに少しづつにしましょう。そして損失額が気にならなくなるところまで続けましょう。
誰しも通る道で珍しいもんじゃない
意気揚々と投資を始め、調子に乗って投資金額を増やし、下落相場で損が膨らんで気分が晴れないなんてことは、だれしもが経験していて珍しいものじゃありません。
気を紛らわし、時間に身を任せてじっと耐えた暁には、損失の耐性を身につけ強くなった自分と、まずまずの利益を手にしていることでしょう。
「下落相場」に定義はありませんが、月初に対し月末の値が下がっている月が3か月続けば下落相場といえるのではないでしょうか。
似た用語に「リセッション」があります。こちらはGDP(国内総生産)が半年間(2四半期)下落した場合を意味します。アメリカの平均値では10か月続き、その後58か月の景気拡大が続きます。参考PDF:米国のリセッション判定と景気の現状(ニッセイ基礎研レポート2008.8)