長期間を意識するために週足グラフを見る習慣を【雇用統計から見る米経済の危うさ】

直近の株価の動きが気になり、つい視野が狭くなりがちになります。
そんな時は、週足グラフを眺めることで意識を長期に向けることです。
目次
米雇用統計
主に月初めの金曜日に公表され、市場への影響力としては最大級の指標です。
その中でも関心の高い項目が以下の3点です。
- 非農業部門雇用者数
- 失業率
- 平均時給
結果は、以下の通りです。
項目 | 前回値 | 予想値 | 結果 |
---|---|---|---|
非農業部門雇用者数 | 18.7万人 | 17.0万人 | 18.7万人 |
失業率 | 3.5% | 3.5% | 3.8% |
平均時給(前月比) | 0.4% | 0.3% | 0.2% |
「平均時給」は予想を下回り、「失業率」は予想を上回りました。
この結果は、インフレが鎮静化している状況を表しています。
しかし、「非農業部門雇用者数」は、予想を上回っています。
インフレがまだ残っている?
それとも鎮静化した?
市場は、株価下落の反応でした。
金利は景気後退を危惧するほど上昇しており、インフレ鎮静化の証拠が出たなら株価は上昇したでしょう。
2つの思惑があるように思っています。
- インフレは沈静化していない。金利はまだ上昇する余地がある。
- インフレは沈静化したが、景気後退が数字に表れた。
上の2つは全く逆のことを指しています。
ですが、共に株価が下落する理由になります。
インフレ鎮静が実現できた頃には、景気の悪化が始まっているという流れを念頭に行動していくつもりです。
8/10(木)に発表される消費者物価指数とその後の動向が、今後の展開を示す重要な要素になりそうです。
株価指標
TOPIX

S&P500

オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)
参照元:https://www.msci.com/real-time-index-data-search
「オールカントリー」と称する投資信託やETFのベンチマークに多く採用されているインデックスです。

為替レート
ドル円レート

ユーロ円レート

投資信託 基準価額
eMAXIS Slim米国株式
株価指標「S&P500」をベンチマークとして運用されている投資信託です。

eMAXIS Slim全世界株式
株価指標「ACWI」をベンチマークとして運用されている投資信託です。

おススメ書籍
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節約術や市場急落時にメンタルの支えになる情報を発信しています。|50代メーカー勤務、研究開発に従事中。|2004年に投資開始、個別株,信用取引⇒FX⇒リーマン遭遇⇒米国株ETF⇒現在S&P500投資信託eMAXIS Slimをほったらかしで運用中。
千葉県在住。
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