2023年ベストカントリーの発表
日本は、総合第6位です。昨年も6位でした。
85ヵ国を対象に世界中の17,000人以上が評価に参加しているランキングです。
USニューズ&ワールド・レポートから発表されています。
このランキングの意義について、以下のように述べられています。
国の富と成功の背景には、可能性を生み出す政策、努力を推進する人々、環境と視点を形成する歴史がある。
今年で8回目を迎える「U.S. News ベスト・カントリー」ランキングは、グローバル化によって国の存在感が物理的な国境を越えて拡大したことを受け、難しい評価基準を超えて国の価値を検証しようとするものである。
このランキング・プロジェクトは、貿易、旅行、投資を促進し、国の経済に直接影響を与える可能性のある印象である数多くの質的特性について、世界的な認識がどのように国を定義しているかに基づいています。2023年の分析は、87カ国の認識を対象としている。
https://www.usnews.com/news/best-countries/articles/methodology
総合順位(overall)
87ヵ国中、第6位が日本です。
日本の総合ポイントは95.1点です。
海外から見た日本についての記載内容を抜粋しました。
世界有数の識字国と技術先進国である日本は、4つの主要な島と6,800以上の島々からなる東アジアの列島国家である。日本の国土の大部分は山地や森林に覆われているが、人々は都会的なライフスタイルを送っている。長い間、近隣諸国から文化的な影響を受けてきた日本は、今日、古くからの伝統と西洋の生活様式を融合させている。
紀元前4世紀後半から5世紀初頭にかけて政治的に統一され、8世紀後半から12世紀後半にかけて文明が栄えた。1600年代初頭から19世紀半ばまで鎖国が続いたが、その頃に西洋に開港した。日本は1900年代には壮大な領土的野心を抱き、いくつかの国を侵略したが、第二次世界大戦で敗北した。
日本は立憲君主制の議会政府である。天皇は国民統合の象徴としてその称号を保持しているが、実際の決定権は選挙で選ばれた政治家が握っている。
世界第3位の経済大国である日本は、2011年の東日本大震災による製造業の混乱からほぼ立ち直った。日本は自動車、電子機器、鉄鋼の世界最大の生産国のひとつである。国内総生産と雇用の面では、サービス部門が経済に占める割合が最も高い。
日本は茶道、書道、華道などの伝統芸術で世界的に知られている。また、庭園、彫刻、詩歌など、日本には独特の遺産がある。日本にはユネスコの世界遺産が10以上あり、最も有名な食の輸出品のひとつである寿司の発祥地でもある。日本は多くの武道を発展させてきた。最も有名な伝統スポーツは相撲で、その起源は8世紀にまで遡ることができる。
核ミサイル開発をめぐって北朝鮮との緊張が高まるなか、日本の政治家のなかには戦後の平和主義憲法を改正すべきだと訴える者もいる。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が核実験を続け、東アジアで威嚇を続けていることから、東京はワシントンにアメリカが自国の防衛に尽力しているという保証を求めるようになった。国内的には、日本は世界最高齢人口と少子化がもたらす経済的影響に取り組んでいる。
日本は国連、アジア開発銀行、世界銀行などいくつかの国際機関に加盟している。
https://www.usnews.com/news/best-countries/japan
地理、歴史、政治、経済、文化、安全保障、国際貢献とまんべんなく書かれていますね。
総合ランキング一覧
10位までは以下の通りです。
括弧内の順位は昨年の結果です。
1位:スイス(1位)
2位:カナダ(3位)
3位:スウェーデン(5位)
4位:オーストラリア(7位)
5位:アメリカ(4位)
6位:日本(6位)
7位:ドイツ(2位)
8位:ニュージーランド(11位)
9位:イギリス(8位)
10位:オランダ(12位)
近隣国の結果は。
20位:中国(17位)
21位:韓国(20位)
37位:ロシア(36位)
アントレプレナーシップ(起業家精神)
サブカテゴリーの中で評価の高い項目が「アントレプレナーシップ」でした。
アントレプレナーシップとは、新たな事業を創造し、リスクに立ち向かう精神・姿勢のことです。
また、これを支えるインフラ、環境が整っているかも評価の対象です。
日本は3位となっており、昨年も3位でした。
1位はアメリカ、2位はドイツです。
起業家精神
世界とのつながり、教育を受けた人口、起業家精神、革新性、資本への容易なアクセス、熟練労働力、技術的専門知識、透明性の高いビジネス慣行、整備されたインフラ、整備されたデジタル・インフラ、整備された法的枠組み。
まとめ
総合点では高い評価を得ている日本ですが、改善すべき弱点も多々あります。
一方、米国や中国の評価を精査、比較することで今の趨勢を読み解くことが出来るかもしれません。
英文ですがネット翻訳(DeepL)を活用することで、比較的容易に読むことが出来ます。
PDFですが、まとまったレポートもあります。
Download Full Rankings 2023(PDF)
また、PDFファイルを一括で翻訳するには、
Doc Translatorが便利です。