現金払いの人が一番損をしています
クレジットカードを使った後にもらえるポイントの原資は、購入した商品やサービスの料金に上乗せされています。普段、現金で支払いを済ませている人は、この上乗せされた金額をポイントで受け取らず(回収せず)、放棄していることに気づいていません。
クレジットカードのポイントはお得ではありません
クレジットカードのポイントは、商品の価格にあらかじめ上乗せされた料金分を回収しているにすぎません。支払いで取られた分をポイントで取り返しているだけですから差し引きゼロです。実はお得でも何でもないんです。
コロナ禍でクレジット決済が増えている古今、商人は損をしない様に商品の料金にクレジット利用手数料を上乗せします。我々消費者は上乗せされた分を回収できなければ損をしていることになります。
ポイントを受け取って始めて適正価格で買い物ができたといっても過言ではありません。キャッシュレス決済が進めば進むほど、このような考え方が定着すると思います。
ポイントは誰が支払っているのか?
クレジット会社からカード利用者へクレジットカードの利用金額に応じてポイントが支払われます。
これだと、クレジット会社が支払っているように見えます。商店との関係も加えて図示してみます。
カード利用者から見ると、商店から商品を受け取った後、支払いはクレジット会社を通して商店に支払われているように見えます。そして、これとは別に商店はカード利用手数料をクレジット会社に支払っています。ポイントは、商店からの「カード利用手数料」からクレジット会社の利益を差し引いた分をカード利用者に支払っているものとわかります。
商店は、カード利用者が増えるとカード利用手数料の負担が増えますから、やむを得ず商品の代金に手数料分を上乗せします。さて、ここで現金で決済する利用者が加わるとどうなるでしょう。
商店ではカード利用者、現金利用者、共に同じ料金で商品を販売するものとすると、商店はカード利用者の手数料をそのままクレジット会社に支払い、現金利用者が支払った手数料分はまるまる儲けとなります。カード利用者はクレジット会社からポイントを受け取りますので、手数料分を回収したと言えます。
そうなると現金利用者は一人負けです。負けた人がポイントを負担しているわけです。
ポイントで投資しましょう
楽天証券やSBI証券では、それぞれ、楽天スーパーポイント、Tポイントで株や投資信託を購入できます。回収したポイントは、そのまま投資に回してしまいましょう。定期預金ではコツコツ貯めても大したことありませんが、株や投資信託なら大きくなるかもしれません。
まとめ
- コロナ禍でキャッシュレス決済が普及しています。
- 中でもクレジットカード払いでは、買い物額に応じてポイントが返ってきます。
- ポイントの原資は、商品の価格に組み込まれています。回収しないと損になります。
- クレジットカード払いに切り替えて、生活防衛に励みましょう。
- たまったポイントは、投資に回しましょう。