投資には時間をかけない
筆者は、投資先の判断にほぼ時間を使っていません。
買う銘柄も決まってますし、それ以外を長期投資するつもりはありません。
筆者の買う銘柄は、「eMAXIS Slim米国株式」です。
2018年から始めて、ずっとこれ一つです。
投資は手数料と手間のコスパで行う
ここでの投資とは、株や投資信託を購入して資産を殖やすことを指します。
※学習や経験を得るための自己投資のことではありません。
筆者が投資をしているのは、米国株の指標(インデックス)に連動する投資信託です。
毎月、決まった額を購入して、そのままほったらかしにしています。
投資にかかる手数料は少なければ少ないほど良いです。
証券口座の維持手数料も、投資信託を購入するときの手数料も0円です。
唯一、信託報酬がかかりますが自動で行われているため、手間としては0分です。
定期購入も毎月1日に自動で行っています。
費用対効果で言えば、手間いらずの高コスパを実感しています。
これにたどり着くまでは
かつては、企業の業績を四季報で調べて有望と思える株を購入し、一喜一憂していました。
安定して儲けることは出来ていませんでした。
株がダメならFXかと手を出しましたが、今よりも売買手数料が高く、飽きっぽい性格もあってうまく行きませんでした。
というより、リーマンショックのあっという間の円高に巻き込まれ、かなりの損失を出して逃げるように退場しました。
その後、2009年にたどり着いたのが投資信託です。
三井住友TAM 世界経済インデックスファンドを定期的に購入し始めます。
これ一つ買っておけば世界中の株や債券に分散して投資が可能。
しかも当時としては信託報酬が0.55%と安かったことが決め手でした。
これを購入し始めてからは、投資に関して何かを調べることの必要性が無くなりました。
本業のサラリーマンに没頭することが出来るようになりました。
やることは年に1、2回、証券口座にログインして口座が存在していることを確認する程度です。
この後、2018年にeMAXIS Slimシリーズが登場します。
信託報酬の安さに惹かれ、投資先を変更しました。
どんな心構えが必要か
端的に表現するならば、「恐れるな」、「欲張るな」です。
過去を振り帰れば、株価が半分になることが稀に何度か起こっています。
そんな時、誰もが怖くなります。
仕事や家事、友人付き合いにまで身が入らなくなり、生活、いや人生に支障をきたすようになります。
いかに恐怖をコントロールできるかが重要です。
方法は、2つあります。
一つは、投資したことを忘れることです。
できる限り投資の情報から距離を置きましょう。
この場合、積立投資をいったん中止することも必要でしょう。
もう一つは、あらかじめたくさん投資しないことです。
つまり、「欲張るな」ということです。
よく、若いうちから投資を始めた方が良いとアドバイスされています。
理論的には正しいです。
そして、よりたくさん投資した方が良いともアドバイスされています。
これも、“理論的には” 正しいです。
ですが、市場が悪化し始め、株価が低迷した時に耐えられなかったら、売却してしまったら、元も子もありません。
投資したお金が、まるっと無くなっても「また始めればいいよ」と思える額が適正でしょう。
インデックス投資は、かなり退屈だ
「投資に時間をかけない」は、逆から見ると「投資してもすることが無い」と言えます。
投資することで、生活にメリハリが出来たとか、経済に詳しくなったとか、基本ありません。
株価が気になることがきっかけで、経済に興味が出ることは有るでしょう。
しかし、たくさん勉強しなければ、一般人と変わりありません。
他人より多少詳しくなったところで、株価の先を読めるようになるようにはなりません。
さっさとあきらめて、別のことに精を出しましょう。
英語の勉強でもいいし、仕事に関する資格でもOKです。
家族旅行の計画を立てるもよし、運動不足解消に自転車を買っても良いでしょう。
他にやれることが無くなるくらい投資にお金をつぎ込んでしまっているならば、それは「欲張りすぎ」ですので、すぐに改めた方が良いです。
インデックス投資の本を読みましょう
「恐れず」に投資を進めるコツがあります。
それは、インデックス投資に関する本を読むことです。
インデックス投資がなぜこれほど、もてはやされているのか。
その合理的な理由を知ることで、少しだけ「恐怖」に打ち勝てるようになります。
おすすめの本は、以下の3冊です。
一冊目は「インデックス投資は勝者のゲーム」です。
なぜインデックス投資が合理的なのかを解説しています。
二冊目は、「敗者のゲーム」です。
テクニカル分析やファンダメンタル分析を駆使して勝負することは「敗者のゲーム」であると説いています。
では、勝者は?…答えは平均に賭ける「インデックス投資」です。
三冊目は、上記2冊の総合版で中級者向けと言えます。
ですが3冊読み終えると、この本が一番要約されていることに気がつきます。
ゆえに、いきなり読むと難解ですので上の2冊を読んでから読むことをお勧めします。