株式投資の今後の予定
今後の予定といっても、特に売買とかするわけではないです。
何をするかというと、不安に陥らないための準備、心構えです。
価格が下落したあと、すこし安定した今、ホッとひと息ついた方がいると思います。
そう、「なんとか乗り越えた」みたいな感情が沸き立つのが今です。
ですが、ここからが株式投資における厳しさの本番です。
ひと息ついたときに備えが必要な理由
ここからさらに下落するとかの話ではありません。
ホッとひと息ついたことで心境が変化したのです。
この瞬間に今後「短期間のうちに」楽になれるという期待が心のなかに湧いた可能性があります。
ここで伝えたい事とは、「短期間のうちに」楽になれると「無意識」に考えてしまったことで、その後、ほんの少しの下落で「悲しい」という感情が生じる可能性があるということです。
辛いうちは、人は頑張ることが出来ます。
辛いが悲しいに変化すると、感情的に投げ出したくなります。
これが、狼狽売りと呼ばれる行動の理由の一つと考えています。
「悲しみ」は、感情を強く揺さぶる厄介者
ここしばらくは、もみ合いと呼ばれる上がったり下がったりを繰り返す可能性が高いです。
高値から10~20%の下落に耐えたにもかかわらず、「悲しさ」はもみ合いの些細な上げ下げで強く感情を揺さぶります。
価格が落ち着き、少し上向くと期待してしまうんですね。
でも、その期待は裏切られ、また下がっていくのです。
長い目で見れば、行ったり来たりしているだけなのですが、期待した後の下げは感情的にきついです。
おもわず、「こんなに頑張っているのになぜ報われないの?」という気持ちになって投げ出してしまいたくなるでしょう。筆者も心当たりがあります。
一旦、悲しくなってしまうと、心のコントロールが難しくなってしまいます。
悲しくならないように準備すべきです。
せっかく希望をもって始めた投資ですので、ここで今一度「長期的な」希望をにぎり直ししましょう。
「長期的な」希望を持つ工夫
筆者は、不安になったとき以下のグラフを見て心の支えにします。
220年間の間、成長し続けてきたのは株式であり、次点の債券と比較しても618倍のパフォーマンスを誇ります。
途中、大きく値を下げる場面もありますが、最終的にはくつがえして上昇します。
過去の結果に過ぎませんが、15年我慢すると元の値段に帰ってきています。
筆者は時折このグラフを眺め、視線を遠い未来へ移し、目先の株価に惑わされないよう、心がけています。
すぐには上に向かない相場の常
長期的には株価は回復して、ゆくゆくは利益をもたらせてくれるとしましょう。
では、いつまで我慢すればよいのか?
参考のため、2008年のリーマンショック前の高値から、一旦下落し、再度高値を超えるまでの期間を見てみます。
その間、およそ5年6か月です。
途中、底値まで18か月下げ続け、4年かけて少しづつ上昇しています。
今回も同様な値動きになるとは限りませんが、辛抱する期間はまだまだ続きます。
辛抱するのが嫌なのであれば、投資したことを忘れる努力、技術を身につけましょう。
投資したお金は、もうなくなったものとしてあきらめ、そして追加の投資も停止して(※)、しばし忘れてしまいましょう。
少なくとも10年ほど寝かしましょう。そのくらいの覚悟が必要です。
※本来は、この底値のときにわずかでも定期購入し続けることで、その後の利益が大きくなります。
「売買は自己責任で」の意味は?
投資する上で最も身に着けるべきノウハウは?と聞かれれば、「弱気になる心のコントロール方法」と答えます。
少なくとも、チャート読み解く知識や最新情報を得る検索能力でないことは確かです。
ましてや、情報商材や他人の意見で売買してはいけません。
「売買は自己責任で」といううたい文句には、2つの意味があります。
ひとつは、文字通り、ここの情報を参考にして売買しても責任は持ちませんよという意味です。
もう一つは、自己責任で売買しないと成功にたどり着けないよという意味です。
心をコントロールして、冷静な判断の中、自己の責任で売買できれば、将来は安泰でしょう。