株で投資? 投資信託で投資? どちらが良いの?
株で投資する方が向いている人と投資信託で投資する方が向いている人がいます。むろん、両方を使い分けて併用することもありでしょう。
両者の最大の違いは、昼間の目まぐるしく変化する株価で売買するか、その日の終値で売買する投資信託にするかです。
投資信託の申込日と約定日と受渡日
どちらが良いか知るためには、株の売買と投資信託の売買、それぞれの仕組みを勉強しましょう。
まず、投資信託を購入した時の流れを振り返ります。
投資信託の特徴
投資信託の購入単価は、申込日の終値、もしくは翌日の終値から算出され、決定します。終値で決定されるので、市場とにらめっこしながら購入する必要(意味)はありません。
投資対象が国内の場合
申込日と約定日は同じにになることが多いです。約定した単価は、市場終了後の終値で算出されます。
約定とは、株や投資信託の売買が成立することをいいます。
投資対象が海外の場合
申込日の翌日が約定日になります。申込日の海外市場終了後の終値、その翌日朝の為替値で算出されます。
投資対象が国内+海外の場合
申込日の翌日が約定日になります。海外分は申込日の海外市場終了後の終値、その翌日朝の為替値で算出、国内分は翌日の市場の終値で算出されます。
注文の取り消し
申込の締め切りは、その日の15時になる場合が多いため、15時を過ぎて申し込みをした場合は、翌日が申込日になり、翌々日が約定日になります。
申し込んだ後、15時をまたいでいない場合は、申込の取り消しが可能です。
約定結果の反映
約定の結果は、約定した日の深夜(AM2:00~4:00のデーター処理時間後)に反映されます。受渡日は、投資信託によって異なります。
たとえば、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の反映は、約定から営業日2日後となっています。実際のお金の引き落としは、この日に行われます。
NISAなどの購入時期に期限がある場合、この受渡日が期限内に入ることが必要です。
株の注文と約定日と受渡日(日本株)
株の特徴
株の約定は、市場が開いている間のみとなります。(例外として時間外取引がありますが割愛します)
市場が開いている間は、常に価格が変動しています。
つまり注文をしたタイミングによって売買価格は変化します。よって少しでも安く購入したい場合は、市場の価格を目で追いながらタイミングよく注文を出します。
約定日
成り行き注文であれば、注文を出した日が約定日です。
受渡日
受渡日は、約定した日の翌々日です。
NISAや、配当狙いなど、購入時期に期限がある場合、この受渡日が期限内に入ることが必要です。
投資信託での資産形成が向いている人
- 長期投資目的で日中は忙しい人(仕事、学校、子育てなど)
- 長期投資目的でほったらかしにしたい人
- 理由①:投資信託は配当金の再投資を自動で行うことが出来ます。ほったらかしで再投資が可能です。
- 理由②:金額指定で購入が可能です。株価の変動で出金額が変動しないため、約定結果の確認は基本不要。
- 理由③:終値で価格が決定するので日中の変動が気にならない(はず)。
株での資産形成が向いている人
- 銘柄選択を楽しみたい人
- 短期で売買して結果を出したい人(射幸性高い)
- (性格上?)ほったらかしに出来ない人
- 理由①:うまくハマれば、日経平均株価よりも良いパフォーマンスを出せます。ですが、うまくハマって利益を出すことが出来る人は、全体の数パーセントだそうです。
- 理由②:個別株によっては、変動幅が大きく、機会が多く、リターンも大きい。しかし、この場合、損失の可能性も高くなるため、損切出来るスキルが必須。
まとめ
- 本業があり、日中忙しい人は投資信託がお勧めです。前日に注文を出しておけば、自動的に終値で約定します。
- 少額の資金でも投資を始めたい人は、最低100円から始められる投資信託がお勧めです。
- ある程度、経験を積んだのち、投資そのものを楽しみたい、ギャンブルようにちょっとワクワク、ドキドキを得たい人は株で個別銘柄を試してみてはいかがでしょうか?
投資は自己責任でお願いします。筆者は本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。