日本株は儲かるのか?

2022/11/05

『「米国株」からGAFAMを抜いたら「TOPIX」と同じ成績だった。』

そんな意見を読んで、なるほどと思ったが、そもそも「TOPIX」は長期投資で儲かったのか?

気になったので調べてみました。

日本の株価指数「TOPIX」に長期投資した結果

TOPIXに連動する投信に10年間投資し続けた場合

  • 平均:57.3%の利益
  • 最大:173.5%の利益(期間2012/6~2022/6)
  • 最小:25.8%の損失(期間2006/4~2016/4)

と言う結果となりました。

1年間の平均利回りは、4.6%と言う結果です。

年平均は、なかなか良いの成績と思います。

しかし、26%も損失の可能性があるのは良くないです。





算出方法について

算出は、いたって簡単な方法を用いました。

  • 月初(1日、もしくは最初の稼働日)に購入して、10年後の月初に売却。
  • 算出期間は、2004年4月~2012年11月に購入したとする。
  • 最も利益が出た値と、最も損失がでた値を抽出。
  • 得られた成績値の平均値を算出。
  • 売買手数料、税金、配当は無視。
  • 過去のデーターは、stooqから入手しました。

算出例

いつ投資したら儲かったのか?

2006年4月からスタートしたら、25.8%の損失を被る結果となりました。

2012年6月からスタートしたら、173.5%の利益になりました。

その他の期間はどうだったのでしょうか?

このような結果となりました。

リーマンショック直前に投資した場合が最も損失が大きく出た感じです。

アベノミクス前夜の2012年に購入した場合が最も利益が出た感じです。


グラフにありませんが、リーマンショックの大底で購入し10年以上、現在まで持ち続けた場合が最大利益となります。

投資期間を1年、3年、5年、15年にしてみると

投資期間を、変えて見るとどうなるでしょう?

端的に言えることは、15年持ち続けたら損を被ることは無かったということです。

しかし、平均利益が23.8%という事は、1年間の平均利回り1.4%となります。

これでは、投資妙味に欠けると言えるのではないでしょうか。


15年間と言うと、2008年のリーマンショックが必ず含まれることを意味します。

TOPIXへの投資において、リーマンショックに遭遇したか、否かで結果が大きく異なっています。

もちろん、米国でも同様のことが言えます。

しかし、リーマンに遭遇してもそれを跳ね返すほどの上昇を成した点で、他国の株価指数と異なっています。





日本への投資妙味はあるか

(まとめとして)日本は儲かるのか?についてです。

  • 過去、2004年から現在において、日本は「ほったらかし投資」で儲かっていない。
  • 2013年からの株価上昇は米国並みの力強さであり、今後も継続するならば儲かる可能性がある。

アベノミクス(日銀の金融緩和と政府の積極財政)によって、適度なインフレと賃金の上昇が継続すれば、日本の上昇も期待できると思います。

おススメ書籍

「ほったらかし投資」は、なぜ有望なのかを解説しています。


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