S&P500 インデックス ファンドって何?
S&P500っていう株を買えばいいんだねって息子が言うから、S&P500の解説ページを作りました。
何気なくS&P500とかインデックスファンドという言葉を使いますが、初心者はまったくわからないと思いました。
ひとつずつ、くわしく説明していきます。
S&P500とは
S&P500
ウィキペディア
ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している企業の中から代表的な500社を選出し、その銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数である。…本指数はアメリカ合衆国企業の株価指数であることを意図しており、上記の証券取引所の上場銘柄であっても、アメリカ企業でないと判断された銘柄は本指数の対象外となる
日本でいうところの日経平均株価やトピックス(東証株価指数)に相当します。テレビや新聞で聞いたことありますね。
日経平均株価
ウィキペディア
東証第一部上場銘柄のうち取引が活発で流動性の高い225銘柄を、日本経済新聞社が選定し算出する。
東証株価指数(TOPIX)
ウィキペディア
東証第一部上場株の時価総額の合計を終値ベースで評価し、基準日である1968年(昭和43年)1月4日の時価総額(当初数値は8兆6020億5695万1154円)を100として、新規上場・上場廃止・増減資・企業分割などにより修正され、指数化したものである。
S&P500は、100年以上に渡って平均7%(年率)で上昇を続けている指標です。
特定の1年でみれば下落する年もありましたが、15年以上持ち続けた場合はマイナスなしです。
※過去においての実績であり、未来を保障するものではありません。
S&P500をどうやって買うのか
S&P500の本来の意味は、米国の株価指数(様々な会社の株価の平均値)のことですので、直接取引、売買することはできません。
そこで、インデックスファンドなるものが登場します。インデックスファンドは株などの指数の動きに一致するように作られた金融商品(日本語でインデックス投資信託と呼びます)です。
S&P500(株価の平均値)と同じ値動きになるよう作られた金融商品が「S&P500インデックスファンド」と呼ばれます。
この「S&P500インデックスファンド」は、金融商品ですので売買することが出来ます。
投資信託、インデックス投資とは
よく使われる用語に「投資信託」や「インデックス投資」があります。
「ファンド」と 「投資信託」は同じ意味です。
よって、「S&P500インデックスファンド」と「S&P500インデックス投資信託」は同じです。
そして、「インデックス投資」とは、「インデックス(指標)」と同じ動きをする金融商品に「投資」することを意味します。
投資するために、金融商品であるファンド(投資信託)を使うことになります。
S&P500インデックスファンドの素晴らしいところ
S&P500インデックスファンドを購入するということは、アメリカの会社500社の株を小分けで買うことと等しいです。
小分けに持っているということは、万が一、500社内の1社が倒産しても、被害は数百分の1程度に抑えることが出来るということです。
この効果のことを、「分散投資によるリスクの低減」といいます。
小分けに購入していることが「分散投資」を意味し、内1社が倒産しても大きな影響が少ないことが「リスクの低減」を意味します。
500社の株を持っているに等しいので、500社の株式配当に相当する利益を受け取れます。
S&P500に入っている会社は
アップルやマイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、テスラなど有名どころが含まれています。
アルファベットはGoogleの親会社です。ビザはクレジットカード会社のVISAのことです。
S&P500インデックスファンドを購入すると、これらの会社の株を保有することと等しいことになります。
どこで購入するのか
証券会社に口座開設を申し込んで、審査が通れば口座を通して購入できます。
証券会社ごとに購入できる投資信託が異なりますので、取り扱っているか前もって調べたうえで、申し込む証券会社を決めると良いでしょう。
S&P500に連動するインデックスファンド(投資信託「投信」と省略が可能)は、ほぼすべての証券会社で取り扱っています。
おすすめの証券会社を記事にしました。参考にしてみてください。
インデックスファンドの手数料
インデックスファンドを選ぶときに最も重要なのことは、手数料が安いかどうかです。
手数料が高ければ、せっかく利益が出ていても手数料で目減りしてしまいます。
インデックスファンドは利益が出ようが出まいが、毎日手数料を引かれます。
ほっといてもお金がかかるのです。
以下のページで、これらの手数料について詳しく書きましたのでご参照ください。
S&P500インデックスファンドの種類
最も手数料が安い順で記しました。(2021.12.25時点)
銘柄名 | 手数料:信託報酬 |
SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938%程度 |
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.0968%以内 |
三菱UFJ国際-つみたて米国株式(S&P500) | 0.22% |
上記の銘柄はすべて、購入時と売却時の手数料が無料です。
一番上の銘柄は、SBI証券のみで購入可能です。他の証券会社では取り扱っていないです。
信託報酬とは、投資した人が1年間に負担する手数料のことです。
100万円を投資すると、1年間で938円~2,200円の手数料を支払うことになります。
これら3つのファンドの投資結果は、変わりありません。よって手数料が安い方が儲かります。
まとめ
- S&P500とは、ざっくり言うと「米国の優良会社500社の株価の平均値」です。
- S&P500を直接売買することはできません。
- S&P500インデックスファンドとは、S&P500と同じ値動きをする金融商品です。
- S&P500インデックスファンドを購入することは、S&P500の500社に分散投資したことになり、リスクの低減が図れます。
- S&P500インデックスファンドを持つとS&P500の500社の利益還元(配当)を受け取ることが出来ます。
- ファンドを購入するときは、手数料の安さにこだわって購入する。